1.はじめに
昨今の情勢下でのライブ開催ということもあり、様々な声優ファンに注目されたであろう今回のライブ。鬼頭明里初単独ライブ&初ツアーがこんな形で開催されると誰が予想出来ただろうか。 そんな貴重なライブに参加できたこともあり、今回感じた事や鬼頭明里さんの良さを少しでも広げることが出来ればと思い文章に書き起こしてみました。公式レポートとは違った1人のファン目線の感想だと思ってください。結構長々としてます。🙇♂️
※ライブが終わって、すぐに短い時間で書き殴ったので意味が分からない箇所や変な文もあるかもしれませんがご容赦ください。👹
2.ライブ全体について
率直な感想は『Colorful Closet』というタイトルにこれ以上ない程こだわったライブだったと思う。
というのも様々な『色』の衣装やクローゼットから出てくる演出、衣装を使った演出(Always Going My Wayなど)。1曲ごとに振って欲しい『色』を事前に公式がアナウンスするなんていうのは意外と珍しいのではないだろうか。恐らく声が出せない分、普段より冷静にライブを観る為、目から入る情報で印象づけさせようとしていたのではないだろうか。単純に配信や円盤で観る時にも映えるからであったり、鬼頭さん本人のライブ観で重要視してる点だったのかもしれない。
🌈ライブのポイントを物凄く簡潔に纏めると...
・計7色の衣装、そしてその早着替え
→目で観て楽しませる、本人の重きを置いたポイントが衣装、無駄な間がない
・モニターの映像が◎
→あまりいつも注目してなかったが、鬼頭明里さんのライブは後ろの映像にも力入れてるなと感じた。特に春雷少女の時計の演出やStar Arcの幻想的な映像は必見。
・振り付けが素晴らしい
→ついつい振りコピしたくなる、可愛い。更にダンサーさんの存在感が驚く程に強い。
・ONiGAS!MA(バンド)の完成度の高さ
→久々の生音で補正が入ってるかもしれないが、特に素人が聴いても分かるぐらいドラムが飛び抜けて凄い。絶対有名な人だと思うので調べてみて欲しい。
・1つ気になったのは曲順でした
→INNOCENTからCRAZY ROCK NIGHT、Drawing a Wishからdear my distance、
Desire Againからキミのとなりで
この3つとも間に衣装替えがあって曲調、雰囲気変わる示唆だったのかもしれないが、早着替えというのもあり一瞬の曲間でオーディエンスの気持ちをバラードからロック、ロックからバラードに切り換えさせるのはかなり難しいと思った...
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と書いたが、アフタートークでプロデューサーの椿本さんから、本当に何回もセットリストを組み直したというお話があり、
「盛り上がるゾーン、バラードゾーンとか分けるより1曲1曲毎に感情の起伏を感じて欲しい、ジェットコースターみたいな曲順が僕は好きなので」
「早着替えの影響で衣装の順番をかなり話し合った」
「ライブタイトルの様に色々な鬼頭さんを見て欲しかった」
との事なので、演出との兼ね合いやコンセプトがかなり考え込まれて完成した曲順だったんだなと納得できた。
・声が出せない
→しょうがない
・声が出したい
→しょうがない
このタイミングでコーレスできてたらどれだけ楽しいだろうかと数え切れないぐらい頭をよぎった。逆にいえば声出せなかったのにこれだけ楽しめたのは半端ないし、鬼頭明里ファンの言葉を借りるなら『ガチで伸び』。
3.楽曲毎の感想、自己解釈
今回はアーカイブでまだ観れるので、全曲の感想ではなくて印象に残った曲をピックアップして感想を綴ります。カバー曲、キャラソンは除きます、Starryエゲツナカッタ。カワイイ宣言キキタカッタ...
💙Swinging Heart
1曲目はこの曲しか有り得なかった。この曲から全てが始まったので色々な意味で感慨深く1番聴きたかった楽曲だった。がしかし、 久々のライブ、約6、7メートル先にいる鬼頭明里さんに頭が真っ白になってしまい正直あまり記憶が無い。うっすら覚えているのは、かなり緊張した表情の鬼頭明里さんが垣間見えた事だ。
『カラフルな願い事、溢れ出した』
『モノクロの日々、いつか塗り替えてた』
『青い衝動、その高揚、止まない鼓動』
1stシングルから『色』を大事に歌詞に組み込んでいて、1stアルバムに、そして今回のライブに繋がっていく。作詞の磯谷佳江さんはこの曲の物語の続きをDrawing a Wishの歌詞で表現しているので、『色』に関するフレーズに注目して聴いてみて欲しい。
👹Always Going My Way
2曲目。ライブ映えする曲。振り付けも可愛くて真似しやすく、クラップや飛びポもあるのでとても楽しい。この曲コーレスできたら相当ヤバかったので、次聴ける機会を本当に楽しみにしている。
MCで「こんな制限の下で楽しんでもらえるのだろうか」「東京公演はやりきるのが精一杯で、楽しめたかと言われると自信がない」と不安な気持ちを吐露していたが、この曲の歌詞のように、彼女は自分の道を示し、彼女にしかできない表現で間違いなく観客を引き込んでいた。
「今日のライブ、私、楽しめた!」ライブを経て最後の挨拶で叫んだ、満面の笑みの鬼頭明里は涙無しでは見れなかった。
✊CRAZY ROCK NIGHT
4曲目。個人的に1番、前評判を覆した楽曲に感じた。ライブで化ける典型的な形と言ったところだろうか。鬼頭明里さんはやはりロック調の楽曲があっているように思う。久々のライブでガチガチだった私も、『ここには恥なんていらない さらけ出そう』という歌詞でスイッチが入ってひたすらに頭を振っていた。
『歌おうぜ 出会えた奇跡を 踊り明かそう歓喜の声響かせよう』
文字にすると少しクサいがライブで聴くと震え上がって、脳から変な汁出ますぜ。振り付けも良いですぜ。
2番の『Hey Let's go』からの掛け合いやサビの拳を上げる振り付け、2サビ後間奏の頭の振りどころ(ドラム、ギター半端ない)→Cメロ→ラスサビで是非ぶち上がって欲しい。
🌟Star Arc
しっとり聴く曲、否、多動曲である。本当にこの曲は生音で聴いて欲しいのだが、ドラムが暴れすぎてて(マジで上手すぎる)、体が勝手に動いてしまう。ダンサーさんの動きも笑っちゃうぐらい激しすぎて驚いた。後ろのモニターの映像も綺麗で全ての演出に迫力を感じる1曲だった。
『この想いは色褪せない』『始まりの場所を思い出した』『願い』
始まりの場所がSwinging Heartを表し、カラフルな願いを叶える為に進んでいく過程を表現している楽曲。光や心、胸の奥などキーになるフレーズが散りばめられているが、特に願いという言葉に注目して聴いてみて欲しい。主人公、相当頑張ってます。
🕚23時の春雷少女
イントロで崩れ落ちた。シンプルに歌うのが物凄く難しい曲だがしっかり歌いきっていて、本当に1stライブなのか?と思うぐらい完成されています。Cメロ前の間奏のダンスがMVが同じで思わず声が出てしまった。後ろのモニターに所々時計が映るのだが、曲が進む事に針が12時に近づいていく演出も凝っていて良かった。
この曲は特殊で、この1曲だけで物語が完成している。春雷少女が先行配信された時に、色々な解釈がツイートされていて面白かった。
※ここから下の解釈はオタクの妄想です。
私は、『アンドロイドの少女が人間の少年によって恋を知る物語』だと思っている。
この23時49分という時間が表しているのは、「終電」。
このお話はデートの帰り際、23時から日付変わる少し前までの事である。
5月に書いてたメモが残ってたので貼っておきます。興味がある方は読んでみてください。
💐君の花を祈ろう
この曲のためにこれまでの曲の流れがあったと言っても過言ではない。綺麗なファルセットに泣ける歌詞が相まって、感情が爆発していた。名古屋公演では、落ちサビ直前でファン1人1人がメッセージカードをあげるサプライズがあり、鬼頭さんが笑みを浮かべながらも泣いて歌えなくなったのを見て私も感涙。普段泣かない人の涙はかなり心にくる。本当にサプライズ成功して良かった。良かったよ...
『誰だって一人じゃ 前に進めなくなる夜がある
射しこむ光に 目をそらしてしまう朝もある』
Star Arcを彷彿とさせる歌詞や、
『君が描いていた夢は今もあるかい? その胸に』
『It's blooming in your heart』
Swinging Heartを感じる歌詞にも注目。
『いつかまた会える日が来るから
その日まで 今は
ずっとさよならは
きっと言わないから
君の花を祈ろう』
必ずまた会いましょう。
✋Fly-High-Five!
今回の公演最後の曲。アルバムを買って最初に聴いた時、「めちゃいい曲やんけェ!!!」とは思っていたが、いざ最後に持ってこられると歌詞刺さりまくりで、笑顔で歌う鬼頭明里を見て涙が溢れていた。
サビの振り付けがとても良いのですよ。ウェーブもあって楽しい。
この曲洒落てるのが、『Fly-High-Five!』という歌詞が曲名のFiveに合わせてピッタリ5回ある。因みにHigh fiveの意味はハイタッチ。
『雲ひとつない空へ さあ飛ぼうよ!』
雲一つない空=鮮やかな青(dear my distance)
『もっと もっと 心揺らして
Singing! Singing! 声を鳴らせ
ずっと ずっと 忘れない』
心揺らして=Swinging Heart、やはり最初の気持ちを忘れないという強い意志を感じる。
特に刺さった歌詞が、
『ねえ つまらないことばかり
続いてたら 嫌になるけど
いいことばっかの毎日じゃ
きっとそれも つまらないよね
辛く苦しい そんな時には 振り返れば
嬉しい楽しい 想い出がほら
いつも 背中を 押してくれる』
私も含めコロナ禍でライブだけでなく、沢山のイベントや予定が無くなった全員に響く歌詞だと思う。前向きな性格な鬼頭明里さんが全面に出ていて素晴らしいです...
『素晴らしい時間は あっという間過ぎていく
胸に刻み付けて Fly! High-Five!
二度と来ない今日を 一生忘れないよう
最高な今を楽しもうよ』
過ぎ去っていく時間は戻って来ない。だから今、この瞬間を胸に刻みつけて楽しめ!こんなメッセージの歌詞を最後に受け取って心震えない理由が無い。この曲を聴く度、きっと今回のライブを思い出すだろう。分かる人には分かると思うが、私が大好きな内田真礼さんの『Hello,future contact!』という楽曲にも似たメッセージを持った歌詞があるので是非聴いて欲しい。
4.総括
こんな拙い且つ長い文章読んでくださり、ありがとうございました。公演直後は気が動転して感想が纏まりませんでしたが、何とか文章に起こせました。とにかくライブ自体が大成功で終わって良かったですね...
歌詞の解釈で結局何が言いたかったのかというと、1stライブツアーは『カラフルな願いを叶える為の物語』であったという事でした。
Swinging Heartから始まり、Always Going My WayやStar Arc、今回は触れてませんがDesire AgainやDrawing a Wishなどで紆余曲折を描いて、最後には願いが花開き、雲一つない空へ向かって飛んでいく。
少し無理やりな考えやこじつけがあるかもしれませんが、さすがに偶然には思えません。このような物語を持ったアーティストがいるから声優アーティストは応援したくなります。
名古屋公演、本当に素晴らしいライブでした!これからの活躍がとても楽しみです👹
最後にSwinging Heartの1番最後のシーンの写真をどうぞ。
『いつかまた会える日が来るから
祈ってる 花が香るその時まで』
それでは、また。